モーニング娘。コンサートツアー 2005秋「バリバリ教室〜小春ちゃん いらっしゃい!〜」


まずは、ネタバレ無しで。
最近のモーニング娘。は、結成当初の“お得感”が失われてきていると思っていたんです。
それは“手ごろさ”や“ボリューム”といったものが今の娘。には足りていないと思っていたからでしょう。
しかし、昨日の公演を見た限りでは、娘。イズムやモーニング娘。らしさを大いに感じる事が出来ました。


みんな大人になったなぁ。
ダンスが上手くなったなぁ。
堂々としてきてるじゃないか。
そう、私が娘。コンを見に行くのは、圭ちゃんの卒業コンサート以来2年3ヶ月ぶりなのでした。
あの頃よりも皆が成長したことに安堵感を覚えた次第です。


あぁ、やっぱりモーニング娘。大好きだわ。
そう確信させてくれる公演でした。


以下、ネタバレ有り。注意!

























バリバリここからネタバレますよ?




【セットリスト】

1.色っぽい じれったい
2.LOVEマシーン
3.ラヴ&ピィ〜ス! HEROがやって来たっ。
4.大阪恋の歌
5.ザ☆ピ〜ス!
6.恋のダンスサイト
7.恋の始発列車(亀井・吉澤・田中・高橋・小川・藤本)
8.バイセコー大成功!(新垣・道重・久住)
9.ラストキッス(亀井・高橋・田中)
10.男友達(吉澤・田中・久住・亀井・道重)
11.そっと口づけて ギュッと抱きしめて(藤本美貴
12.涙が止まらない放課後紺野あさ美) 
13.Memory 青春の光
14.シャボン玉
15.初めてのロックコンサート(小川・高橋・新垣・紺野)
16.パパに似ている彼(久住・吉澤・藤本・田中・亀井・道重)
17.AS FOR ONE DAY
18.Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド〜
19.直感〜時として恋は〜
20.女子かしまし物語2
21.THE マンパワー!!!
22.ここにいるぜぇ!


アンコール


23.ふるさと
24.Go Girl 〜恋のヴィクトリー〜


客電が落ち、スクリーンに制服姿の小春の姿が映し出される。
野を越え山を越え、恐竜に追われながらも先輩メンバーを次々と小春が紹介していく。
全員を紹介し終えた所で、リーダーよっちゃんのコール。


よっちゃん<『バリバリ教室春ちゃん
娘。全員 <『いらっしゃ〜い!』
もちろん「いらっしゃ〜い」は桂三枝氏風である。


1.色っぽい じれったい
ピンクのフラメンコ風衣装で娘。登場。
冒頭台詞は、スクリーンに行書体で縦書きに表示される。


暫し、ミキティ観察。
娘。に加入したての頃よりも格段に踊りが上手くなっている。
今更だけど、ミキティを娘。に加入させたのは間違っていなかった気がする。


れいなの「セクシーアイランド」の高音部の伸びの気持ちよさに、しびれた。
耳から離れぬ、そのれいなの声。



2.LOVEマシーン
こういう若いエネルギッシュなLOVEマシーンがあってもいいんだ。うん。



3.ラヴ&ピィ〜ス! HEROがやって来たっ。
ガンガン煽って、バリバリ踊る。
お客さんを煽るたびに、重さんのツインテールがピョコピョコ揺れるのがとっても℃-ute
曲の最後の「♪LOVE & PEACE〜」でさりげなく重さんがウサちゃんピースをしているのは、
絶対に見逃せないポイント。満足げな笑顔も素敵。



4.大阪 恋の歌
吉澤リーダーの新体制っぷりを感じた一曲。
紺野さんの手*1の痛々しさに心臓を針で刺される思いがしたものの、
それをカバーすべく、体全体を使って大きく踊る姿が印象的。
ステージの一番左端だけど、一番目立っていたよ、紺野さん。


ここで、おや?小春の踊りがちょっと面白くない?ということに気づく。
手足の振り方が、どことなく面白い。重さんの踊り方に近い。
重さんよ、道重ダンスイズムは小春に吹き込まなくてよいのだよ。(と、言うのは失礼か)



5.ザ☆ピ〜ス!
石川ポジションに小春。つまり小春センター。
まだまだ、石川さんのように堂々とまではいかないけれど、
ツアー最終日にはもっと自信を持った小春の姿が見られるのではないかと期待。


小春の台詞終了後には、れいなともう一人が小春の下からニュッっと登場して、アイーン。
これじゃあ「ザ☆ピ〜ス!」じゃなくて「ザ☆アイ〜ン!」ジャン!



6.恋のダンスサイト
紺野さんの正拳つきが見られないことが心残り。
それにしても、セクシービームに変わって重さんの「ウサちゃんピース!」にはやられた。
ウサちゃんピースはもう隠れてするものではないのだ。
スポットライトを浴びて輝く主役級の存在になった、と言っても過言ではないだろう。



7.恋の始発列車(亀井・吉澤・田中・高橋・小川・藤本)
イントロを聴いただけで、視界が曇った。おっと…。
愛さんの声がぴったりはまって心地良いの何の。



寸劇
内容は、紺野先生(眼鏡+半そで白衣)のクラスに新入生の小春ちゃんがやってきて、
みんなの質問攻めにあうという内容。
徹底的に小春をプッシュしようとする姿勢に脱帽。


クラスでの挨拶が、ちょっとアレだアレ。
日直<「起立!気をつけ!礼!」
生徒<「バリバリー」
先生<「はい、バリバリ」
紺野さんのナチュラルな「はい、バリバリ」のニュアンスが文字では伝わらないのが痛い。
あのアニメボイスで奇妙な挨拶を交わしているのが実にシュール。


その後、寸劇が続いた後、重さんが教室にいない事に気づいて…。
「先生!道重さんがいません」
「きっと、ウサちゃんピースの練習のしすぎで腱鞘炎になったんだと思います」と麻琴。
「めざまし時計が壊れちゃったんですよ」とガキさん
「じゃあ、新垣さん道重さんを探してきて」と紺野先生がガキさんに指示。
めざまし時計が壊れちゃうなんて、プッチモニの「バイセコー大成功!」の世界じゃないか。
さすがヲタなガキさんだな、と感心していると…。


8.バイセコー大成功!(新垣・道重・久住)
重さんの明るい声で「♪おはようございまーす」
プチモビクスのようなコミカルな踊りを魅せたかと思えば、五木さんばりのコブシを回す。
この曲に振りが付く事を考えた事がなかったけど、振り付けに全く違和感が無かったのは事実。
これを圭ちゃんが踊ったら見ごたえ有りだな、なんて思いつつ鑑賞。
やっぱり、二期プッチモニ復活して欲しいな。三期もだけど。


今までこの「バイセコー大成功!」を知らなかった人にも、
聴いてもらえるチャンスが産まれて素直に嬉しいなぁ。
プッチモニは永久に不滅です。
こうやってイキイキと歌ってくれる人がいる限り、プッチモニはまだまだ生き続けるはず。



9.ラストキッス(亀井・高橋・田中)
さっきとは打って変わって、しっとりムード。
黄色いフェザーが付いたテンガロンハットがお洒落。
愛さんの安定感はもちろんここでも健在。
汗で頬が濡れているのが、より一層この曲のムードを高めていて良ろし。
れいなからは、まだ妖艶さが感じられない。
あと数年後には感じられることになるから心配していないけれども。
亀井さんの切ない表情に何度も心を揺さぶられた。
やっぱりこの子は負のオーラを漂わす事を得意としているのだ。
しかしそれは決してマイナスではなく、今回の曲では大いにプラスに働いていたように思う。


曲終盤で、スタンドマイクが用意される。
次の曲はなんだろう…?


10.男友達(吉澤・田中・久住・亀井・道重)
よっちゃんのソロで「男友達」
メンバーの並び順は上記の通り。よっちゃんセンターでない所が憎い。
歌は、なっちver.とは違う趣がある。
よっちゃんの方が、悔しい感じが滲み出ていてより切ない感じ。


曲が終わり、よっちゃんの満足そうな「ありがとう」の声の後、
ステージ上段に一人のソロ歌手が…。
あ、あれはもしかして!



11.そっと口づけて ギュッと抱きしめて(藤本美貴
ミキティ
やっぱりこのお方は、四文字熟語で表すと「威風堂々」
彼女の存在感を思う存分感じる事が出来た一曲。



12.涙が止まらない放課後紺野あさ美
ほとんどダンスなしで歌いきる紺野さん。
もうかつての赤点少女の面影は無く、ただ頼もしさを見せるのみ。



13.Memory 青春の光
愛さんの声はこの曲にもマッチするんだなぁ。
悪くない、というか良い。



14.シャボン玉
重さんと小春の頭振りが面白すぎ。
特に頭を振りながらステージ上の階段を降りていく場面。
ノッシノッシと階段を下りながらブンブンブン頭を振っていて、実にクレイジー
重さんは他の人の1.8倍くらい激しく踊っていて、気合の入り方を感じる。


「シャボン玉」終了後…。
「私だけまだ見せ場が無いんですよ」と麻琴。
他の人が全員青い衣装なのに、麻琴だけ赤い衣装。
おや?これはもしかして?



15.初めてのロックコンサート(小川・高橋・新垣・紺野)
麻琴が静かに語りだす。「いつも弱気なままで…」
3年前、この曲をコンサートで披露したときに、
自分に自信が持てなかった麻琴が、この曲を完璧に歌い切れないと嘆き、
そんな姿を見た保田先輩が「一生懸命やっている姿をお客さんに見せればいい」とアドバイスし、
一つの壁を麻琴が乗り越えることが出来た、そんなストーリーをふと思い出した。(「娘。物語」4巻)


最後は泣きながら「……うん」ではなく、軽くはにかんだ笑顔を見せながら「……うん」
これは今の麻琴を率直に表しているメッセージではなかろうかと。



16.パパに似ている彼(久住・吉澤・藤本・田中・亀井・道重)
あまりステージを見ていなかった、と言うよりかは視界が曇って見えなかったと言った方が正解。



17.AS FOR ONE DAY
数年前の、圭ちゃん卒コンの頃の姿と重ね合わせながら見た「AS FOR ONE DAY
圭ちゃんも、なっちも、あいぼんも、ののも、圭織も、梨華ちゃんも、矢口さんもいないけど、
何となく2年前にみた「AS FOR ONE DAY」の根底にあるモノは変わっていない気がした。
これがモーニング娘。らしさか。


歌中のヲタの合いの手「L・O・V・E ラブリーえりりん」は雰囲気壊しすぎ。



18.Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド〜
よっちゃん・ミキティ・麻琴が男役。
もちろん、よっちゃんのカッコよさは言わずもがな。
右目にだけ前髪がかかったりしているのが最高にクール。



19.直感〜時として恋は〜
そろそろ重さんのガツガツ踊るパワーが落ちてきた。
だんだんとダンスがもたついてきて、更に面白みを増す頃。



20.女子かしまし物語2
一人ずつメンバーを紹介していくにつれて、小春パートがだんだんと気になってくる。
つんく♂コールはどのようにはいるんだろうか?なんて予想していると、
一番最後に小春の順番がやって来た。


「クッスミ!クッスミ! クッスミ!クッスミ! クッスミ!クッスミ! クッスミ!クッスミ!」
つんく♂のおっさん、小春推しすぎ。
久住コールを4回以上はしていたはず。
歌詞の内容は、人生百年まだまだこれから…みたいな内容だった、と思う。
よっちゃんパートで言う「♪他の場所探す〜」は、小春ver.だと「♪ミラクルミラクル〜」
その直後につんく♂ボイスで「GO!GO!」
だから、おっさん飛ばしすぎだってば。



21.THE マンパワー!!!
目を輝かせてモーニング娘。を見ていた一人の少女が、モーニング娘。に加入して踊っている。
コレってよく考えたら、スゴイことじゃない?なんて思いつつ、ミラクルクッスミを鑑賞。
やっぱりこの子の踊りはウォッチしがいがあるなぁ。
タイミングがずれている子がいたら、それはクッスミ。



22.ここにいるぜぇ!
客席とステージが一体となって「WOW WOW WOW みんなロンリーBOYS & GIRLS」にグッと来た。
ロンリーだけど、ロンリーじゃない。
なんだか、そんな気分になれた。



23.ふるさと
ここからアンコール。
歌い始めは、紺野さんとミキティの北海道の二人。
その次は、よっちゃんとガキさんの関東の二人。
小春ソロの後サビに入り、全員でサビを熱唱。
背景には、なっちの卒業コンサートと同じく、無数の星が散らばっていた。
この曲を聴くたびに、全国から偶然集められた子たちによって、
今の娘。が成り立っていることの奇跡を思い出させられる。
いや、偶然じゃなくて必然かもなぁ。



24.Go Girl 〜恋のヴィクトリー〜
イントロやら間奏やら(つまり歌っていない部分)の振りが大幅変更。
これが夏先生が手を加えたものなのかもしれない。


やっぱりゴーガールは天に突き抜ける、その思い切り感が娘。っぽくてイイ。
その思い切り感を高めたのが、夏先生のダンス。
これはもう一度見たい。
この曲があったからこそ、モーニング娘。の楽しさをより存分に感じることが出来たと言えよう。


あぁ、もう一回言ってしまいたくなった。
モーニング娘。大好き!」と。

*1:フットサルで怪我したらしく、左手をギブスみたいなもので固定していた。