ハロショの美貴様
ハロショ。
それは異次元的空間。
ごみごみとした日常生活から、非現実空間への逃避。
(チャーミー石川さんのようにキショく読んでやってください。)
今まで何度かハロショを訪れた事があったが、いつも何も買えずに立ち去っていた。
今回こそは!と一念発起し、自分なりの目標を立ててからハロショに行ってみる事にした。
【Mission 1】
つんく♂兄さんの素敵生写真を買う。
【Mission 2】
名前欄に「三木」と書き、写真受け取りの際に「三木様(美貴様)」と呼んでもらう。
このミッションを遂行すべく都内某ハロショへと向かい、
つんく♂兄さんの「俺って超カッチョいいぜ!」的な写真と、八景島圭ちゃんの合計二枚を買うという、
趣味丸出し且つケチケチ感漂う選択に満足しつつレジで会計を済ませた。
ひょっとしたら会計時にレジの人が「ハロー」と笑顔で挨拶してくれちゃうんじゃないの?という微かな希望を抱いていたのだが、
レジのおじさんは淡々と業務をこなすのみ。
ちょっとがっかり、と言うよりかはただ単に私が期待しすぎていたせい。
少し待たされた後、いよいよ生写真が手に入る瞬間!
「美貴様〜」と女性店員の声がして、受取所に写真を受け取りに行くと、
女性店員は写真確認のため二枚の生写真を手に持ち、こう言い放った。
「つんく♂と保田」
はぁっ?呼び捨て?と疑問を抱き、彼女の顔を一瞥したところ、
とてつもなく機嫌が悪そうな目で睨まれ、背中がぞくぞくっとして、
大して写真確認が出来ずにレジをあとにするという緊急事態発生。
それにしてもあの目の冷徹さは尋常じゃなかった。
絶対にあんな目つきで言い寄られたら「そ、そんなめっそうもございませんっ」などと言ってしまいそう。
彼女は鋭く冷酷な目で客を見つめ、ぶっきらぼうな台詞で他を寄せ付けないオーラを放つ。
…よくよく考えてみるとこれぞまさしく「美貴様」!!
私ではなく女性店員こそが美貴様であり、彼女はロマンティックいらいらモード真っ只中だったのではないか、と今思う。
【教訓】
・気安くハロショ店員に「美貴様」と呼んでもらうな。(良い子や良い大きなお友達は本名を書きましょう)
・美貴様キャラのハロショ店員に注意しろ。